運の考え方

 運のいい人と悪い人がいるように思う。どこに違いがあるのか。それは、考え方だ。
 運がいいと思えば、その人は運がよくなる。悪いと思えば、悪くなる。よいと思うか悪いと思うかだけの違いだ。ただ難しいのは、運の悪いときにも運がいいと考えられるかである。悪いことは重なると言われるように、次から次へと悪いことが起こったという経験は誰もだ持っているだろう。そんなときにも運がいいと言い切ることだ。そういう人だけが本当に運を手に入れることができる。
  「電灯会社に勤務したとき、毎日、夏の暑いときに屋根裏にもぐったりして嫌になりませんでしたか」
 「それはないな、そりゃあ、屋根裏にいるときは暑い。しかし、出てきたときの爽快感というたら、なにものにも代えられんな。最高の気分やった。」
 松下電工松下幸之助さんはこう答えたそうです。
 運が悪そうなとき、どのように言って切り抜けるか。ただ、運がいいだけでは駄目だ。しかるべき答えを考えよう。