失敗しても

 失敗を意識過ぎると、もう失敗したくないという思いから緊張をし、失敗を重ねることになる。失敗は隠そうとすると、よけいだめなようだ。失敗は明らかにした方が、二度目の失敗はなくなるようである。
 ロケット博士の糸川英夫先生はこんなことを本に書いた。小学生に算数を教えるときは、間違った箇所は消しゴムで消さずに、×印をつけるほうが良いのだそうだ。消しゴムを使うと、間違えた記憶まで一緒に消えてしまい、記憶に残らない。だから、また同じ間違えをすることになる。失敗を生かせないのだそうだ。
 なるほど、失敗も考え方によってはいいものかもしれない。練習でいっぱい失敗をして、しっかり記憶をしておく。そうすれば本番で失敗をすることがない。
 消しゴムで消したいような過去の思いでも一つや二つあるが、みんなはどうかな。